Holzwegのサイトガイド






 いわゆるハンドルネームで「遊ぶ梨」を意味するラテン語。

 師と仰ぐホイジンガのHomo Ludensからとっている。
 その意味でこのサイト自体「遊び」に他ならない。

 2003年からPyrus Ludens→Pirvs Lvdensと古風な表記に変更。


「遊び」
 第一には遊びが楽しいものであり、そして知恵の観照が最大の楽しみを含むものだからである。第二に、遊びにおける活動は他のことに秩序づけられているのではなく、それ自身のために追求されるからである。そして、この同じことが知恵の楽しみについてもあてはまる。

Thomas Aquinas, Summa 2-2, 168, 2-4

真理の大海の浜辺で遊ぶ子供・・・

Issac Newton

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Der Holzweg:杣径(そまみち)、木材運搬路、途中で消えてしまう道、邪道、誤謬
三省堂新独和辞典

 杣(そま、Holz)とは森(Wald)に対する古い名称のことである。杣にはあまたの径があるが、大抵は草木に覆われ、突如として径なきところに杜絶する。
 それらは杣径 Holzwege と呼ばれている。
 どの杣径も離れた別の経路を走る、しかし同じ森の中に消えてしまう。
しばしば或る杣径が他の杣径と似ているように見える。けれども似ているように見えるだけである。
 これらの径の心得があるのは、杣人たちであり森番たちである。杣径を辿り径に迷うとはどういうことであるのか、熟知しているのは彼らなのである。
Martin Heidegger, Holzwege, 1910-76
 われわれはこれらすべてをもってして回り道の上で往き来しているのだということが明らかになる。 ・・・・・・しかも、回り道といっても単に遠回りなというだけのことではなく、われわれが事柄を回避してその周囲を巡っているだけにすぎないということである。これらの回り道は本来杣径であり、突然途絶えて、一つの往き止まり径へと導くような、そのような道なのである。
Martin Heidegger, Die Grundbegriffe der Metaphysik
 ハイデッガーにあってはしかし必要・必然な遠回りであった。どのように杣径を往き来しているか、『野の道での会話』が最も実感し易い。ここでの「杣」はもちろん洋梨の木。この杣では美しいもの、風変わりなもの、あやしいものに時々遭遇する。マイナーな内容ばかりで多くが検索してもヒットしないため日本で唯一?のサイトかもしれない。画像のほとんどはPirvs Lvdens撮影のオリジナル。


Romanesque ヨーロッパ11〜13世紀頃を中心としたロマネスク芸術、建築、絵画、写本、工芸など。ドイツ、ベルギー、スイス、フランスの一部。質・量ともにHolzwegの大部分(画像だけで2000以上)を占める。オットー朝からカロリング朝まで遡りはじめている
Pirvs ラテン語で「梨」、洋梨のこと
Greenman 古代末期〜中世に現われた葉人間たち。まとまった日本語サイトとしては今だに唯一。
Winds Cafe 毎月吉祥寺で開催されるWinds cafe、特にPirvs Lvdens担当の企画(毎年12月を担当)。
Chronicle Holzwegの更新履歴
Stundenbuch 流行りのweblog、洋梨と洋梨以外のこと。
Stunden: 「この言葉は十五世紀まで、休息、ひま、休憩、自由時間を意味していました」
 ハイデッガー、『ツォリコーン・ゼミナール』、p71、木村敏他訳、みすず書房
Stundenbuchは「時祷書」(リルケの詩集のタイトル)になるが十五世紀以前の意味で用いている。

Holwegの守護聖人
聖プロクロス St. Proculus
 ヴェローナの司教、ディオクレティアヌスのキリスト教迫害の中、追放はされても殉教しなかったというたいへんな奇跡を起こす。家畜、畑作物の守護聖人なので洋梨も守護対象。別名ぶらんこ聖人、ヴェローナよりもヴェノスタ渓谷(アルト・アディジェ)のナトゥールノで最も崇敬されている。
聖ピルミン Hl. Pirmin
 アイルランド出身で「洋梨の島」ライヒェナウ島に修道院を設立、名前が既に洋梨を連想させる。


 まずリンクされることがないこのサイトなのにバナーが二つもある。サイズは220×48pix。

梨っぽくない オールネィのサン・ピエール教会 南トランセプト扉口のヴシュール浮彫と同教会身廊柱頭彫刻の組み合せ。
梨っぽい 「洋梨の里」シント・トルィデンの洋梨畑

 BBSやリンクなどの飾り文字はオットー朝時代の写本から借りている。
 素材風の画像は二つを除いて全てオリジナル。


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