洋梨の島
Birneninsel Reichenau

 ボーデン湖に浮かぶ「修道院の島」「野菜の島」ライヒェナウ島は「洋梨島」でもあった。この島に修道院が設立されたのは724年、設立者は聖ピルミン Hl. Pirmin という。ここから既に洋梨 Pirus を連想させる。野菜で生計を立てている島なので果樹も当然多く、その中では林檎と葡萄が最も栽培されている。洋梨はどちらかというと園芸果樹として育てられている木が多くて庭先などでよく見かけた。


世界で唯一のライヒェナウ島洋梨マップ

 その中でも初めて見たのがマリーエン修道院のすぐ隣にあった「洋梨の家」で、まるで蔦のようにして洋梨の枝を伸ばし壁を飾っていた。日頃の手入れがたいへんそう。オットー朝時代の修道院聖堂が隣というロケーションもあって理想の家である。
 この家はピルミニウスが建てた最初の礼拝堂に建っている。その後再訪したときにこの家のことが気になっていたので見にいったところ、壁面の梨の木は全て取り払われなくなっていた。持ち主が変わったらしい。


Birnenhaus und Marienmünster


しっかり手入れされていてたくさん実もなっている


ザンクト・ゲオルク教会の東正面に植えられていた洋梨


同じ木を花の季節に見る


洋梨の木の下で憩う羊たち


ザンクト・ゲオルク教会近くの八百屋の店先から、日本での値段からすると信じられないくらい安い
(ただし、1ユーロ=120円時代)


これもザンクト・ゲオルク教会をバックに


洋梨   Insel Reichenau

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