ロマネスクと文学作品

 ロマネスク時代(フランスでは12世紀中頃にゴシック時代に入るのに対しドイツやイタリアは13世紀中頃まで続いていたのでこの時代まで)はいわゆる「12世紀ルネサンス」と呼ばれる時代であり、神学・世俗共に著作活動が盛んであった。文字で書かれた作品、世俗から哲学・神学著作、技術書まで。


ロマネスク以前
特にロマネスク芸術に影響を与えた作品

聖書
旧約聖書
エッサイの木(イザヤ書)
『ヨハネの黙示録』
Visio Iohannis
『バンベルクの黙示録』

神学作品
偽ディオニュシオスの『天上位階論』
イシドルスの『語源論』
プルデンティウスの『プシコマキア』
ラバヌス・マウルスの『讃歌』
ザンクト・ガレン修道院、ノートケル・バルブルス、『讃歌』(セクエンティア)
ライヒェナウ修道院 ヴァラフリート・スタブロ、『幻視』、『小さな庭』

世俗作品
『ロランの歌』

ロマネスク時代
神学作品
クレルヴォーのベルナルドゥスの『弁明』
ペトルス・アベラルドゥス
ペトルス・ウェネラビリス
シャルトル学派
サン・ヴィクトール学派
ロタリオ・ディ・セニ(後のインノケンティウス三世)の『人間の悲惨な境遇について』
ハイスターバッハのカエサリウス『奇跡譚』
ダニエル劇

世俗作品
『動物寓意譚』
トリスタン
ニーベルンゲンの歌
フラメンカ物語
カルミナ・ブラーナ
トルバドゥール、トルヴェール、ミンネゼンガーの詩

科学・技術的な著作
テオフィルスの『さまざまの技能について』

ロマネスク以後
ロマネスク時代を題材にした文学作品
修道士カドフェルシリーズ
吟遊詩人マルカブリュの恋


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