「ゲント祭壇画」で有名な聖堂。地上部分は完全なゴシックであるけれども前身である1150年頃につくられたクリュプタは中央部分が取り残された恰好でのこっている。シュパイアーのクリュプタと比較すると少々野暮ったい。この部分を核に15世紀までの間順次拡張された。アーチを支えるずんぐりで青味がかった柱はトゥルネィ産の石材を使用している。赤地の壁画は15世紀の作。フランドルのイコノクラスムを生き残った。クリュプタは聖堂宝物館(「ゲント祭壇画」を除く)になっていて、この部分の周りに展示されている。 |
←発掘調査されたプランをもとにした想像復元図。交差部はミュールバッハの聖堂に似ているようにみえる。交差部に塔があるのはフランドルではたいへん珍しいけれどもプランからわかるのであろうか。ロマネスク期の聖堂は100年ほどしてゴシックに改築された。クリュプタに辛うじて東側の輪郭がのこっている。 |